「冬は寒くて動きたくない…」
そう感じるのは、あなたが怠け者だからではありません。
自然界のリズムにおいて、冬は「活動を止めてエネルギーを蓄える時期」だからです。

五行説において、冬は「水」の性質を持ち、人体の臓腑では「腎(じん)」と深く関わります。

この季節のキーワードは「閉蔵(へいぞう)」じゃ。
門を閉ざして、蔵(くら)にこもる。
つまり、無駄なエネルギーを使わずに、春に向けて充電する期間なんじゃよ。

1. 「閉蔵(へいぞう)」とは?

文字通り「門を閉ざして、蔵(くら)にこもる」という意味です。
動物が冬眠し、植物が葉を落として根に栄養を戻すように、人間もエネルギー(気)を体の奥深くに収納すべき時期なのです。

💡 古典『黄帝内経』の教え

「冬に汗をかきすぎたり、夜更かしをしてエネルギーを浪費すると、春になってから手足が冷えたり、だるくなったりする」

冬の無理は、春の不調の予約チケットみたいなものです。

2. 冬は「腎」をいたわる季節

腎は生命力のバッテリー
▲ へその下(丹田)にある「腎」は、生命エネルギーの電池!

漢方でいう「腎(じん)」は、単に尿を作るだけでなく、「生命力(精)の貯蔵庫」
成長、発育、生殖、そして老化に関わる非常に重要な臓器です。

寒さは腎を直撃します。
腎が弱ると「老化現象」が進みやすくなります(白髪、足腰の弱り、頻尿、耳鳴りなど)。
つまり、冬の養生は最強のアンチエイジングなのです。

3. 具体的な冬の養生法

では、どうすれば「閉蔵」できるのか? ポイントは3つです。

🌙 早寝遅起き

冬だけは特別ルール。
夜は早く寝て、朝は日が昇って暖かくなってから起きるのが理想とされています。「寝坊」が養生になる素敵な季節です。

🍙 「黒い食材」と「鹹味」

五行で腎の色は「黒」。黒豆、黒ごま、海藻、キクラゲなどは腎を補います。
また、天然の塩味(鹹味)も腎に作用しますが、摂りすぎは禁物です。

🧣 腰(腎の府)を温める

「腰は腎の府(住処)」と言われます。
腰回りや足首をレッグウォーマーや腹巻で温めることは、生命力(バッテリー)の漏電を防ぐことに直結します。

冬は「守り」の季節。
派手な活動や新しい挑戦よりも、内面を充実させ、体を温めてチャージすることに専念しましょう。
それが次に来る春を元気に迎えるための秘訣です。