こんにちは、ほぐしや きだです。
今日はこの学習帳の主(ぬし)であるヘビ博士と一緒に、施術中によく耳にする「あのお悩み」について考えてみたいと思います。

「雨が降る前は頭が痛くて…」
「季節の変わり目はなんとなくダルいんです」

実は私もそうでした。これらをずっと「体質のせい」や「気圧のせい」にして諦めていたんです。
でも、博士に教わったある言葉で、考え方がガラリと変わりました。

1. 人間も「自然の一部」である

「人以天地之気生」

(ひとは てんちのきをもって しょうず)

これは漢方の古典『黄帝内経』の言葉じゃ。
専門用語で「天人合一(てんじんごういつ)」という。 人間を独立したロボットとして見るのではなく、大自然という大きなシステムの一部として見る世界観のことじゃな。

天(季節・気候)、地(環境)、そして人。
この3つは深く繋がっていて、切り離せないものだと考えます。

天・地・人
▲ 自然(天・地)と人間は、大きな一つの流れの中にある

2. 体は「小さな宇宙」かもしれない

この考え方を知ってから、不調の捉え方が変わりました。

自然界で雨が続いて川が増水すること(湿気)と、体の中で水分が溜まってむくむこと(水滞)。
漢方ではこれを「同じ現象」として見るそうです。

そうじゃ。
雨が降って外の湿度(地)が上がれば、体の中の湿度も影響を受けて当然。
頭痛やダルさは「故障」ではなく、体が自然のリズムに反応している証拠なんじゃよ。
「おお、わしの体も自然と繋がっておるな」と、少し優しく受け止めてみてはどうかな?

3. 本日の「学び」

漢方の勉強は難しい用語が多いですが、根本にあるのはとてもシンプルな「調和」の話でした。

まとめ

空を見て、足元を見て、
「いま、自然はどうなっているかな?」
と考えてみる。

それだけで、自分の体調の変化を少し冷静に見られる気がします。
次回は、この世界を分ける「陰と陽」について、また博士に教えてもらおうと思います。