「五行(ごぎょう)? ああ、占いのやつでしょ?」
そう思ったあなた。半分正解で、半分間違いです。

五行説とは、占い以前に
「この世界のシステムを5つの要素で説明する最強のロジック」のこと。

これを理解していないと、あなたの身体の不調は永遠に「原因不明」のままかもしれません。

1. 世界を回す「5人のチームメンバー」

東洋医学では、万物は「木・火・土・金・水」の5つの性質に分類できると考えます。
これらはただの物質ではなく、「エネルギーの動き方」を表しています。

🌲 木(Wood)

のびのびと成長したいエネルギー。春、青春、肝臓。
性格:リーダー気質だが、抑えつけられるとすぐキレる。
不調:目の疲れ、筋肉の張り、イライラ。

🔥 火(Fire)

燃え盛る上昇エネルギー。夏、情熱、心臓。
性格:明るく活動的だが、燃え尽きやすい躁状態。
不調:動悸、不眠、異常な汗。

⛰️ 土(Earth)

受け入れて育てるエネルギー。季節の変わり目、胃腸。
性格:面倒見が良いが、悩みすぎて動けなくなる。
不調:胃もたれ、口内炎、思い悩み。

⚔️ 金(Metal)

形を変え、ルールを作る収束エネルギー。秋、肺。
性格:几帳面で正義感が強いが、融通が利かない。
不調:肌の乾燥、呼吸の浅さ、悲観的。

🌊 水(Water)

下に流れ、蓄える本質のエネルギー。冬、腎。
性格:冷静で賢いが、ビビリすぎて動けない。
不調:冷え、老化現象(白髪・耳鳴り)、恐怖心。

2. 仲良しこよしか、殺し合いか

この5人は、ただそこにいるだけじゃありません。
お互いに助け合ったり、時には喧嘩して潰し合ったりしています。

これを「相生(そうしょう)」「相克(そうこく)」と言うんじゃ。

●相生(親子関係)
木が燃えて火になり、火が灰になって土になる。
●相克(天敵関係)
水は火を消し、火は金を溶かす。

五行の相生・相克サイクル図
▲ 外側の緑の矢印が「相生(助け合い)」、内側の赤い矢印が「相克(抑制)」

体調不良の多くは、この「喧嘩(相克)」が体内で起こっている状態。
イライラしすぎて(木)、胃が痛くなる(土)のは、「木が土をいじめている」典型的な例です。

3. 結論:バランス取れよ

まとめ

どれか一つが強くてもダメ。
五行のバランスが整った状態
「中庸(ちゅうよう)」

これが健康の正体です。
自分のバランスが今どうなっているのか? それを知るために作ったのが、あの「毒舌診断」です。