「気合いだ!気合いだ!」と叫べばなんとかなると思っていませんか?

残念ながら、東洋医学で言う「気(き)」は、そんな精神論ではありません。
私たちの体を構成し、動かしているのは「気・血・津液(き・けつ・しんえき)」という3つの要素。

これらが不足したり、滞ったりすると、あなたの体はスマホで言うところの
「充電切れ」「画面割れ」「水没」
と同じ状態になります。

今回は、この3つの正体と、それぞれが不足した時の「ヤバい状態」について毒舌解説します。

1. 気(Qi)=「バッテリー残量」

スマホのバッテリー切れ

気=充電残量。5%じゃ何もできない。

目に見えない生命エネルギーのこと。元気、やる気、免疫力。
いくら高性能なスマホ(肉体)を持っていても、充電(気)が切れていたらただの鉄の塊です。

⚡️ 気が足りないと(気虚)

とにかくダルい、やる気が出ない、すぐ風邪を引く。
「性格が怠惰」なんじゃなくて、単純にバッテリー残量が5%しかない状態です。省電力モードで生きてるから、新しいことなんてできるわけがない。

2. 血(Blood)=「ガソリン 兼 修復材」

ガス欠のレトロカー

血=ガソリン。ガス欠だと不安で動けない。

全身に栄養を運び、精神を安定させる赤い液体。
ただの血液ではなく、「メンタルの安定剤」としての役割が大きいのが東洋医学の特徴です。

🩸 血が足りないと(血虚)

肌や髪がカサカサになる、目がかすむ、そして「不安になる」
夜中に急に将来が不安になって眠れなくなるのは、あなたの心が弱いからではありません。脳みそに栄養(血)が行ってないから、脳がパニックを起こしているだけです。

3. 津液(Shin-eki)=「冷却水」

オーバーヒートしたエンジン

津液=冷却水。不足すると熱暴走する。

血以外のすべての水分(汗、涙、唾液、関節液など)。
体を潤し、熱くなりすぎたエンジン(体温・炎症)を冷やす役割があります。

💧 津液が足りないと(陰虚)

のどが渇く、空咳が出る、手足がほてる、便秘になる。
冷却水が不足したエンジンと同じで、体の中に熱がこもってオーバーヒートします。干からびたビーフジャーキーになりたくなければ、潤いは必須です。

4. 結論:巡らせろ

この3つは、ただ「あればいい」わけではありません。
気が血を動かし、血が気を養う。お互いに支え合ってグルグル回っているのが健康な状態です。

ストレスで気が滞れば(気滞)、血もドロドロになり(瘀血)、水も溜まってむくむ(水滞)。
自分の不調が「不足(足りない)」なのか「滞り(詰まってる)」なのか。
それを見極めるのが、養生の第一歩じゃ!