何もしてないのに疲れる…
原因は脳の「空ふかし」
── DMN(脳のアイドリング)と気虚
はぁ…。せっかくの休日だったのに、気づいたらもう夕方です。
どこにも行ってないのに、なんでこんなにドッと疲れてるんだろう…。
お主、ソファでゴロゴロしながら、ずーっとその「光る板(スマホ)」を見ておったじゃろ?
えっ、見てました!?
でも動画見てただけですよ? 体は動かしてないし、休んでたはずなのに…。
それが落とし穴じゃ。
お主の脳は休むどころか、フルマラソン並みにエネルギーを浪費しておる。
これを「脳のアイドリング」と言うんじゃよ。
1. ぼーっとしてても脳は「空ふかし」
「何も考えずにぼーっとしている時」こそ、脳が休まっていると思っていませんか?
実は最新の脳科学では、衝撃の事実がわかっています。
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)
脳は意識的に活動していない時でも、エネルギーの60〜80%を消費しています。
これを「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼び、車のエンジンで言う「アイドリング(空ふかし)」状態にあたります。
スマホで次々と流れてくる情報を見ている時、脳はこのDMNが過剰に働き、「何もしていないのに燃料だけが減っていく」という現象が起きます。
漢方ではこれを「気虚(ききょ)」と呼び、エネルギー漏れの状態と考えます。
2. 「何もしない」を予定に入れよ
ダラダラとスマホを見るのは休息ではありません。それは「情報摂取」という労働です。
脳のエンジンを強制的に切るための、漢方流リセット術を教えましょう。
脳のスイッチを切る ToDo
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☑
1分間、呼吸だけ数える
「吸って、吐いて」に集中すると、DMNの暴走が止まります。これをマインドフルネスとも言います。
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☑
香りの良いお茶を飲む
ジャスミンやミントなど香りの強いお茶は、滞った「気」を一瞬で巡らせてリフレッシュさせます。
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☑
スマホを置いて「外」を見る
5分でいいので、液晶画面ではない「自然の光」や「遠くの景色」を目に入れましょう。脳のモードが切り替わります。
これで脳のメモリが解放されるぞ。
3. まとめ:休むことにも「技術」がいる
現代において、ただ横になるだけでは本当の休息になりません。
「今から1時間は脳をオフにする!」と決めて、意識的にアイドリングを止める技術が必要です。
もし、自分ひとりではどうしてもスマホを手放せない、頭のモヤモヤが取れないという時は、プロの手を借りて強制的にスイッチを切るのも賢い選択です。
頭蓋骨周りを物理的にほぐすことで、脳を深いリラックス状態へ導きます。