靴下を履いても
足が氷のように冷たい…
── 「ゴースト血管」と熱の配達員
仙人、助けてください…。
モコモコの靴下を2枚履いてるのに、足先が感覚がないくらい冷たいんです。お風呂に入ってもすぐ冷めちゃうし…。
ふむ、それは「暖房」が壊れているのではなく、「配達員」が来ていない状態じゃな。
いくら着込んでも、中から温かい血液が届かなければ意味がないぞ。
配達員…ですか?
血が巡ってないってこと?
その通り。
しかも最新の研究では、末端の血管が消えてなくなる「ゴースト血管」なんて怖い言葉もあるんじゃよ。
1. なぜ手足だけ冷えるのか?
人間の体は、寒さを感じると「内臓(命に関わる部分)」を守るために、中心部に血液を集める性質があります。
その結果、手足などの末端は後回しにされ、血管が収縮して冷たくなります。
ゴースト血管化
運動不足やストレスが続くと、毛細血管に血液が流れなくなり、血管自体が退化して消えてしまうことがあります。
これを「ゴースト血管」と呼び、こうなるといくら温めても熱が届きにくくなります。
漢方では、この状態を「血虚(けっきょ:血が足りない)」や「瘀血(おけつ:血がドロドロで届かない)」と考えます。
熱を運ぶトラック(血液)が渋滞しているか、ガソリン切れを起こしている状態です。
2. 温めるべきは「3つの首」と「仙骨」
効率よく全身に熱を届けるには、血管が皮膚の近くを通っている場所を温めるのが鉄則です。
また、自律神経のスイッチを入れる場所もポイントです。
ポカポカ呼び戻しToDo
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足首を回す・温める
「三陰交(さんいんこう)」という冷えの特効ツボが足首にあります。ここを冷やすと全身が冷えます。レッグウォーマーが最強の味方です。
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お尻の真ん中(仙骨)にカイロ
お尻の割れ目の少し上にある「仙骨(せんこつ)」を温めると、骨盤内の血流が一気に良くなり、全身がポカポカしてきます。
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黒い食材・根菜を食べる
漢方では「黒いもの(黒豆、ひじき)」や「土の中で育つもの(ごぼう、レンコン)」は体を温める「陽」の食材とされています。
内側から自家発電するんじゃ。
3. まとめ:冷えは万病の元
「たかが冷え性」と放置してはいけません。冷えは免疫力を下げ、生理痛や肩こり、不眠の原因にもなります。
まずは「外から温める」だけでなく、「中から巡らせる」ことを意識してみましょう。
どうしても手足の氷が解けない時は、全身の筋肉をほぐしてポンプ機能を復活させるのも手です。
Sowell(ソウェル)の調整は、無理なく体の巡りを整えるのに最適ですよ。